「南海地震を知る~徳島県の地震・津波碑~」(第1回)-春日神社「敬渝碑」

2008年11月13日

春日神社「敬渝碑」の写真及び位置図
春日神社「敬渝碑」の写真及び位置図

第1回は、板野郡松茂町の国道11号沿いの春日神社境内にある「敬渝碑(けいゆひ)」です。

名称:敬渝碑(けいゆひ)

場所:板野郡松茂町中喜来字牛飼野西ノ越30 春日神社境内

建立:安政3年(1856)

地震:安政南海地震

 

「敬渝(けいゆ)」には「変をおろそかにしない」という意味があり、安政南海地震(1854.12.24)の様子が漢詩で刻まれています。「山は鳴り大地が揺れ、寺社や人家が多く倒れ、水が噴き出し(液状化現象)、火災も発生、津波により田や桑畑は海のようになった。恐ろしくあの世に陥るくらいの惨状である。さらに、厳しい寒さが骨身に沁み、寝具、食糧も無くて飢えていた。地震の翌日には、人々は疲れ果て、流言を流す者もいたが、被災者のために炊き出しを施す人もいた。余震は翌年になっても続いた。」などと刻まれています。

 

『教訓』

海岸近くに住む人は、南海地震が起きれば、地震の大きな揺れ、それに伴う液状化現象や火災の被害ばかりでなく、津波被害にも注意が必要です。このような悲惨な状況の中でも、共に助け合う共助の精神は今でも大切です。

 

次回は、徳島市南沖洲の蛭子神社にある石碑を紹介します。

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