危機管理会議の開催結果について(放射性物質に汚染した稲わらを給与した可能性のある家畜由来の肉の流通に関する これまでの取組みと今後の対応)
危機管理会議の開催結果について
以下のとおり,危機管理会議を開催いたしましたので,お知らせいたします。
1 日時:平成23年7月25日(月)16:00~16:30
2 場所:県庁3階特別会議室
3 出席者:政策監,危機管理部長,各部局主管課長ほか 計22名
4 協議概要
放射性物質に汚染した稲わらを給与した可能性のある家畜由来の肉の流通に関する
これまでの取組みと今後の対応について
(1)特定の農家から出荷された牛の肉の流通調査の状況について
○ 保健福祉部(生活衛生課)から,別添資料①に基づき,現時点での流通調査の状況について報告があった。
○ また,現在,県内流通の確認をしている案件について,資料「宮城県の特定農家から出荷された牛の肉の流通調査状況について」に基づき報告があった。
なお,状況が把握できしだい,資料提供を行うこととしている。
(2)原子力災害対策企画員室のこれまでの対応状況について
○ 原子力災害対策企画員室から,今回の事案への対応状況について,別添資料②に基づき報告があった。
(3)検査体制の拡充に向けた取組みについて
ア 保健福祉部での取組みについて
○ 保健福祉部(生活衛生課)から,別添資料③に基づき,食肉の検査体制確保についての報告があった。なお,危機管理調整費を活用して「放射能測定機器ベクレルモニター」を購入することとしている。
イ 農林水産部での取組みについて
○ 農林水産部(畜産課)から,別添資料④ に基づき,明日(26日)から,阿波牛,阿波ポーク及び阿波尾鶏に与えている飼料をサンプリングし,モリタリング検査を行う旨の報告があった。
○ また,本日(25日)から「肉用牛農家経営対策についての相談窓口」を設置した旨の報告があった。
(4)国に対する緊急提言に向けた取組みについて
○ 政策監から,危機管理部,保健福祉部及び農林水産部に対し,国に対する緊急提言を取りまとめるよう指示があった。
○ 提言内容としては,
・ 放射能に汚染された食品の法的な取扱いの明確化
・ 検査に係る人員や資機材の整備への措置
・ 畜産農家の経営安定
・ 安全な飼料の確保 などを盛り込み,
速やかに国に対して提言できるよう,準備を進めることとなった。
最後に政策監から,次のような指示があった。
① 情報の収集について
・ 牛肉の流通状況等を,自治体や企業が独自にホームページで公開している事例もあるので,情報の収集先について気を配ること。
② 情報の伝達について
・ 牛肉以外の他の食品について,放射能物質に汚染されている等の情報がはいった場合には,危機管理部を通じて連絡すること。
③ 検査結果の公表について
・ 保健福祉部と農林水産部において検査を実施することとしているが,結果が判明ししだい,公表すること。県内産品等が安全であることを積極的にPRすること。
④ 政策提言について
・ 国に対する緊急提言を行うよう指示したが,提言後に,国の施策にどのように反映したのかについて把握するようアンテナを高くしておくこと。
⑤ 牛肉の流通状況に係る情報の公開について
・ 放射性セシウムを含む稲わらを給与された牛の肉が,県内で流通されていることが確認された場合においては,原則として,当該情報を速やかに公開すること。
・ ただし,飲食店で消費されていることが判明した場合などにおいては,消費者の手元から残品の回収ができないことや,小規模零細店舗で深刻な風評被害が懸念されるようなことに配慮し,店名等を非公開にすることもあるが,その場合においても,流通状況の概要や販売地域などについては公表すること。
(添付資料)
危機管理会議での配付資料一式
【添付資料】