ほとんどの野菜、果物に農薬が使用されていると言われますが、消費者が食べるときにはどのように調理すれば安心ですか。
   ・農家の方々は自分たちが食べる野菜は農薬を使わずに栽培し、商品として出荷するものは農薬を使用して見た目をきれいに出荷するのだと言うことをよく耳にします。 なにも知らず店で買っている私たちはその安全性について何も見分けることが出来ません。その安全性について知りたいと思います。
 

   市販の農産物から残留農薬基準値を超えて農薬が検出された割合は約0.01％と極めてわずかです。また、残留農薬基準値を超えた農産物は処分されますが、仮に市場に流通したとしても基準を超過している農産物を毎日食べるわけではないので、残留農薬の健康への影響は非常に低いと言えるでしょう。通常の調理方法で食べても健康に関して問題はないと考えられます。

   食品中の残留農薬平成１０年版」（厚生省（現厚生労働省））「残留農薬の調理加工による減衰」（伊藤誉志男ら武庫川女子大グループ）による、調理加工での残留農薬の減少についての研究報告があります。

   この実験は、わざと農薬を残留させた農産物を使用して行いました。
   研究報告では、皮をむくことが農薬の除去に最も効果的であり、調理法で除去効果の大きかったのは「油で揚げる」ことであり、ついで「炒める」、「ゆでる」の順でした。
   通常の場合は水で汚れを落として皮をむいたり、また、熱を加えて調理をするのでさらに減ってしまいます。
   普段どおりの調理を行ってください。