Q 食べ物を通じて人はどの程度の農薬を摂取していますか

2015年7月1日

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 食べ物を通じて人はどの程度の農薬を摂取していますか。


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 食物を通じて摂取する農薬は1日に摂取しても安全な量よりはるかに低く、これらの農薬の摂取について安全上の問題はないと考えられます。
      
   厚生労働省では、日本人が毎日の食事で食品に残留する農薬をどの程度摂取しているかを把握するために平成3年度からマーケットバスケット調査方式による農薬の一日摂取量調査を行っています。

   平成17 年度からは、調査対象に動物用医薬品、飼料添加物を加え、農薬、動物用医薬品及び飼料添加物(以下「農薬等」という。)について、マーケットバスケット調査方式による一日摂取量調査を実施しています。

   食品からの農薬の一日摂取量とADIを比較すると、農薬摂取量については、現状では安全上問題ない量であると報告しています。
   なお、過去に輸入野菜から基準値を超える農薬が検出され大きな問題になりましたが、このような例は全体から見ればごく希な例です。
   厚生労働省の調査結果でも、店頭に並んでいる農産物の大部分から農薬は検出されず、検出されても、そのほとんどは基準値を下回っています。さらに、食材は通常の場合は洗ったり皮をむいたり、煮たり焼いたりするので、たとえ農薬が残留していても、調理の過程でさらに減少することとなります。


ADI
   許容一日摂取量のことで、ある物質について人が生涯その物質を食べ続けたとしても、健康に害を与えない一日当たりの摂取量であり、食品添加物、農薬等の安全性指標として用いられています。
通常は、一日当たり体重1kgあたりの物質量(mg/kg/day)で表されます。

 

   マーケットバスケット調査
国民栄養調査による食品摂取量を参考に、市場で流通している農産物等を購入し、通常行われている調理方法に準じて調理を行った後、化学分析を実施し、対象となる農薬の摂取量を調べる調査のこと。

 

<参考>
厚生労働省:食品中の残留農薬等

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/zanryu/index.html

 

農林水産省:農薬の基礎知識

http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tisiki/index.html

 

厚生労働省:平成25 年度食品中の残留農薬等の一日摂取量調査結果

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000082215.pdf

 

お問い合わせ

消費者くらし安全局安全衛生課
電話:088-621-2110