「一日前プロジェクト」エピソード8 ~ドレッサーが3mも吹っ飛んだ ~かっこう悪いと言われても、サイドボードにはガムテープ~(宮城県北部地震)~
2008年11月26日
(東松島市 70代 女性)
あの朝、「おばあさん、大変だから早く外に出て!」という孫の声がして起きてきたら、茶の間のサイドボードの扉が開いて、中の瀬戸物なんかが全部飛び出していました。それから、壁のところに置いてあったドレッサーが、3mぐらいはなれたところに倒れていました。テレビはキャスターがついていて倒れなかったけれども、30cmぐらい前のほうに動いていました。とにかく普通の揺れじゃなかったんですよ。
やっぱり「観音開き※」はだめですね。地震の揺れでサイドボードの扉がバーンと開いて、しまってあった茶わんやらグラスやらが落ちて割れてしまいました。
「地震のなごりだから、もう捨てたら?」と言われるけれど、2つ3つ残った半端な食器をなぜか惜しくて捨てられないんです。
で、今では扉が開かないようにガムテープを張っています。「おばあさん、みっともないからはがしてよ」って言うけれど、またいつ来るかわからないから。
※観音開きとは、中央から左右に広がって開く形式の扉のこと。
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