危機管理会議の開催結果について(鹿児島県・島根県・兵庫県での高病原性鳥インフルエンザ発生に伴う対応)

2011年1月26日

飯泉知事
シン

以下のとおり,危機管理会議を開催いたしましたので,お知らせいたします。

1 日時:平成23年1月26日(水) 10:00~10:15
2 場所:県庁3階特別会議室
3 出席者:知事,政策監,危機管理副部長,各部局主管課長等 計21人
4 協議事項
 鹿児島県の養鶏農家や,島根県・兵庫県の野鳥で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け,本県として,次の対策を確認した。

⑴ 防疫対策
○ 宮崎県での高病原性鳥インフルエンザ発生が確認された22日(土)以降,県内全ての養鶏農家で聞き取り調査を行い,「異常鶏がない」ことを確認している。
 また,鶏舎やその周辺の緊急消毒を行うため,県内全ての養鶏農家への消石灰配布を実施中である。
○ 24日(月)に畜産関係者及び関係団体を対象とした会議,25日(火)に市町村を対象とした会議を開催し情報共有と防疫対策の徹底を図っている。
○ 全国的に,ウイルス濃度が高まっていることが推察され,いつ・どこで発生してもおかしくない状況であり,異常鶏の早期通報の徹底を図る。

⑵ 採卵鶏等の状況及び施設での感染防止
○ 鹿児島県,島根県,兵庫県から本県への採卵鶏等の搬入はない。
○ 食肉衛生検査所を通じ,(社)徳島県獣医師会食鳥検査センターが行う食鳥検査における異常鶏の排除,生鳥検査等の徹底を依頼した。
○ 家禽農場や食鳥処理場の従業員の感染防止策の徹底を依頼した。
○ 保育所等の社会福祉施設に対し野鳥との接触を避ける等の周知徹底を行った。

⑶ 野鳥対策
○ 野鳥の会徳島,猟友会,鳥獣保護員への周知を行った。
○ 兵庫県でウイルスが検出されたカイツブリの県内生息地である吉野川北岸のため池や,野鳥の多い吉野川・勝浦川河口などで重点的な監視を行う。
○ 県民等の通報に基づき22羽の野鳥の簡易検査を行ったが,全て陰性である。その後,国立環境研究所で詳細検査を行っているが,現時点で検査が終了しているものは,全て陰性である。

⑷ 学校での対策
○ 県立学校に対し、飼養動物の適切な管理と,児童生徒の野鳥への適切な対応,異常があった場合の早期通報について,再徹底する。
○ 幼・小・中学校に対しては、各市町村教育委員会を通じて同様の趣旨を依頼。

会議の最後に,知事から以下の指示があった。


■ 知事指示事項 ■
① 防疫対策の徹底
 野鳥が原因となり高病原性鳥インフルエンザが発生している可能性が高いといわれていることから
 ・ 防鳥ネットの点検や,消毒用の消石灰の散布の徹底するため,養鶏農家に対する緊急的な立ち入り検査を行うこと。
 ・ 鶏舎への飼料搬入車両等の消毒の徹底を図ること。

② 関西広域連合との連携
 兵庫県の野鳥から高病原性鳥インフルエンザが確認され,今後,関西エリアに 拡がることも考えられるため,関西広域連合での情報共有を図ること。
 併せて,口蹄疫発生時に近畿ブロック知事会の場で本県から提案した人的支援や防疫資材の相互供給などの体制をたたき台として,さらに進化した形での広域的な協力体制の構築を進めること。

③ 県内発生時のシミュレーションの再点検
 万一,高病原性鳥インフルエンザが発生した場合には初動対応が重要である。
 そのため県内発生時の初動対応シミュレーションを見直し,時間軸に沿った再点検を行うこと。


■阿波尾鶏などの県内ブランドを守るため,「発生させない・持ち込ませない」との強い決意をもってしっかりと取り組んでいただきたい。




【注意】鶏卵,鶏肉を食べることにより,鳥インフルエンザウイルスが人に感染することはありませんので,安心してください。

 

【添付資料】

別紙:高病原性鳥インフルエンザにかかる相談窓口(57.5KBytes)

 

【参考サイト】
【農林水産省】鹿児島県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認について

【鹿児島県】高病原性鳥インフルエンザの発生及び対応に関する情報
【島根県】県内で発生した高病原性鳥インフルエンザへの対応について 
【兵庫県】高病原性鳥インフルエンザ情報
【畜産課】高病原性鳥インフルエンザ関連情報

お問い合わせ

危機管理政策課
危機管理担当
電話:088-621-2708
ファクシミリ:088-621-2987