危機管理会議の開催結果について(令和4年11月21日)
以下のとおり,危機管理会議を開催いたしましたので,お知らせいたします。
1 日 時:令和4年11月21日(月)18:30~18:45
2 場 所:万代庁舎3階 特別会議室
3 出 席 者:知事,政策監,政策監補兼危機管理環境部長,危機管理環境部副部長,
危機管理環境部次長,畜産振興課長,鳥獣対策・ふるさと創造課長,
安全衛生課副課長,各部局主管課長など計24名
4 協議概要:香川県の養鶏場における高病原性鳥インフルエンザの疑い事例の確認について
■畜産振興課からの報告
・本日,香川県観音寺市にある,飼育規模約2.4万羽の肉用鶏農場より,
死亡羽数増加の通報があり,同日,香川県の家畜保健衛生所が立入検査で簡易検査を
実施したところ,13羽中11羽で陽性反応が確認された。
・現在,遺伝子検査を実施中で,明日,検査結果が判明する予定。
・当該養鶏場は,前回の発生農場から半径3kmの移動制限区域内にあり,
香川県1例目の発生による移動制限が解除されていない中での確認。
・既に10月7日から「鳥インフルエンザ・とくしまアラート」を
「ステージⅢ・感染拡大警報」とし,
県内養鶏場への消毒用消石灰の緊急配付や,
県内養鶏場における,死亡羽数の報告頻度を「週1回」へ引き上げ,
といった対応を行っている。
・10月末日までに県内全養鶏場への,1回目の立入検査を終えており,
「ため池が近くにある」,「鶏舎が比較的古い」等,リスクの高い養鶏場を優先的に,
再度の巡回を行っているところ。
■安全衛生課からの報告
・発生農場から県内食鳥処理場への搬入はない。
・食肉衛生検査所から食鳥処理場へ,「搬入農家の確認」,
「車両・施設の消毒など鳥インフルエンザ対策」及び
「異常鶏が確認された場合の通報」の徹底について指導を行った。
・徳島県獣医師会食鳥検査センターから,県内食鳥処理場において,直近2日間で,
疑いのある異常鶏が発見されていないことの報告を受けた。
・また,同センターに「出荷状況報告書の確認」や「生鳥検査等の徹底」を
行うとともに,「異常鶏発見時に簡易検査を直ちに実施すること」について
指示を行った。
・動物愛護管理センターから,動物園,動物取扱事業者及び一般飼育者へ
対策を徹底するよう,指導・啓発を実施して参る。
・県ホームページ等で,鳥インフルエンザに感染した鶏等は市場に出回らないことや,
食鳥肉,鶏卵の安全性など食に関する正しい情報を県民の皆様に向けて発信して参る。
■鳥獣対策・ふるさと創造課からの報告
・県民の皆様において,死亡野鳥を発見した場合には,素手で触らず,
まずは市町村や県民局にご連絡いただくよう,発信するとともに,
その死亡野鳥が,環境省が定めた「検査の対象となる野鳥」の場合には,
県が簡易検査を行って参る。
・水鳥などの野鳥のふん便には,ウイルスが含まれている可能性があることから,
ウイルスを拡散させないために,県民の皆様においては,
「ため池」や「河川」などの水辺には,なるべく近づかないよう,
配慮いただくとともに,やむを得ず近づいた場合は,
必要に応じて「靴底」や「車のタイヤ」などをアルコールスプレー等で
消毒していただくよう,発信して参る,
・鳥インフルエンザに係る死亡野鳥についての相談窓口について,
会議資料に記載のとおり設置している。
■知事から次のとおり指示
・今回の事案が「疑似患畜」と確定した場合,
国内では「14例目」,香川県では「2例目」の発生となる。
・「香川県1例目」の発生により設定されていた「搬出制限区域」が
「昨日(20日)・午前0時」に解除されたばかりの状況での
事案発生でもあることから,最大級の危機感を持って,警戒にあたること。
・2年前,香川県三豊市,東かがわ市,淡路島,高知県と,本県が囲まれる形で,
鳥インフルエンザが発生し,その後,県内2箇所において,
本県で初めて鳥インフルエンザが確認されており,
隣接県での続発という事例は,本県での発生を生む大きな要因になるという,
教訓を得ている。
・本県独自に設定している「鳥インフルエンザ・とくしまアラート」について,
現在,「ステージⅢ・感染拡大警報」としているが,
遺伝子検査で「疑似患畜」と確定した場合,
近隣県での続発であることから,「ステージⅣ・特別警報」に引き上げ,
県内養鶏場に「持ち込ませない・発生させない」という合言葉のもと,
対応を行っていくこと。
・県内養鶏場における消毒を徹底するため,石灰消毒について,
現在の「2週間に1回以上」から,「1週間に1回以上」に引き上げ,
県内養鶏場の皆様に消毒の再徹底を要請すること。
・既に着手している養鶏場への巡回確認・指導により,
飼養衛生管理のさらなる強化を図ること。
・今回と同様の香川県観音寺市において,香川県1例目の発生が確認された際に,
香川県における搬出制限区域内にかかる本県への主要通行ルートである,
「国道32号」の県境に設置した消毒ポイントについて,現在解除となっているが,
今回の事案が,「疑似患畜」と確定された場合,
再度同様の場所に消毒ポイントを設置し,関係車両の消毒を徹底すること。
・県民の皆様に「食鳥肉の安全性」や「死亡野鳥」を発見した場合の対応などを
周知すること。