動物やペットの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
~重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について~
SFTSは、主にSFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するとされています。症状は発熱、消化器症状(嘔吐、腹痛、下痢等)を主張とし、ときに筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴います。ヒトでの致死率は10~30%程度と言われています。
~ペットからヒトへの感染事例について~
イヌやネコがSFTSに感染したという事例は全国で報告されており、中にはペットからヒトへ感染した事例もあります。これはSFTSを発症していたペットの体液に、ヒトが直接触れたことが原因と考えられています。
【予防のために次のことを守ってください】
マダニに咬まれないことが重要です。
1 草むらや山など、マダニが生息する場所に入る際は、長袖・長ズボン、手袋、首にタオルを巻くなど肌の露出を避けましょう。
2 屋外活動後は入浴しマダニが付着していないか確認しましょう。
3 マダニに咬まれた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関で処置してもらってください。
4 マダニに咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、直ちに医療機関を受診しましょう。
また、同居ペットがいる場合は、ペットの健康状態についても主治医に伝えましょう。
5 ペットが体調不良の際は、直ちに動物病院を受診してください。
また、飼育犬、猫については、ノミ・ダニの駆虫薬を定期的に投与してください。
6 SFTSを含めた動物由来感染症の感染を防ぐために、ペットとの過剰はふれあいは控えましょう。
7 野生動物は、どのような病原体を保有しているか分からないので、野生動物との接触は 避けましょう。
SFTSに関することはこちら
■ 厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html
■ 国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html
< SFTSに関するQ&A >
問 SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とはどのような病気ですか?
2011年に中国において新しい感染症として流行していることが報告された病気です。病原体はSFTSウイルスで、主にマダニが媒介してヒトや動物に感染します。
問 どのくらいのマダニがSFTSウイルスを持っていますか?
季節や地域にもよりますが、0~数%といわれています。
問 感染した動物から、SFTSウイルスに感染する危険性はありますか?
ヒトが動物から感染したと考えられる事例は、いずれも動物がSFTSを発症している稀な事例であり、感染していても発症していない犬や猫であれば、ヒトへ感染するリスクは低いと国立感染症研究所からも示されています。
問 動物からヒトへの感染はどのようにしておこるのですか?
SFTSウイルスに感染し、発症している動物の体液(唾液、血液、便、尿等)に直接触れた場合、ヒトに感染する可能性があります。SFTSウイルスだけでなく、動物からヒトへ感染する病気は多くありますので、衰弱した又は体調不良のペットの汚物処理等の世話をする際には、手袋を着用するようにしてください。
問 徳島県内の動物も感染していますか?
これまでの国との合同調査等により、県下全域で、犬やシカ、イノシシから抗SFTS抗体を検出しています。SFTSウイルスを持ったマダニが、県下全域に生息しているということですから、地域に関係なく、マダニに咬まれない対策が必要です。
問 シカやイノシシを食べてもSFTSに感染しませんか?
これまで、肉や乳など動物由来食品を食べてヒトに感染したという事例はありませんが、SFTS以外にも感染症や食中毒を起こすウイルスや微生物があります。徳島県では、野生動物を食用にする場合に、動物由来感染症や食中毒を防ぐため、捕獲・処理・加工に携わる方に衛生講習会を開催するなどして、注意喚起を行っています。お肉を食べる場合は、中心部まで十分に加熱(75℃1分間以上又はこれと同等)することが重要です。
問 感染が疑われるペットはどうしたらよいですか?
ペットが体調不良の際は、速やかに動物病院を受診し、獣医師にペットの状況を詳しくお伝えください。動物病院での検査の結果、疑わしいと判断されたペットは、血液などを採取して、国立感染症研究所で検査することとなっています。
問 ペットのSFTS感染予防対策は?
動物病院で処方してもらった、ダニの忌避剤や駆除剤を使って予防してください。シャンプーやブラッシングなどで清潔を保つことも大切です。また、ペットが体調を崩したり、ダニが寄生しているのを見つけたら速やかに動物病院を受診してください。
< SFTSの相談窓口について >
SFTSに関するご相談については、次の機関で受け付けています。
相談機関 | 相談時間 | 電話番号 |
徳島保健所 | 平日8:30~17:15 | 088-602-8907 |
吉野川保健所 | 平日8:30~17:15 | 0883-36-9019 |
阿南保健所 | 平日8:30~17:15 | 0884-28-9874 |
美波保健所 | 平日8:30~17:15 | 0884-74-7374 |
美馬保健所 | 平日8:30~17:15 | 0883-52-1018 |
三好保健所 | 平日8:30~17:15 | 0883-72-1123 |
感染症対策課 | 平日8:30~18:15 | 088-621-2228 |
相談機関 | 相談時間 | 電話番号 |
動物愛護管理センター | 8:30~17:15 | 088-636-6122 |
阿南保健所 | 平日8:30~17:15 | 0884-28-9872 |
美波保健所 | 平日8:30~17:15 | 0884-74-7345 |
美馬保健所 | 平日8:30~17:15 | 0883-52-1011 |
三好保健所 | 平日8:30~17:15 | 0883-72-1121 |