危機管理会議の開催結果について(令和2年12月16日)

2020年12月16日

以下のとおり,危機管理会議を開催いたしましたので,お知らせいたします。


1 日時:令和2 年12 月16 日(水)9:30 ~ 9:40
2 場所:万代庁舎3 階特別会議室
3 出席者:知事、政策監,危機管理環境部長,各部局主管課課長など計23 名
4 協議概要
近隣県「高知県・香川県」における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の
確認について(国内27 例目、国内28 例目)


■畜産振興課から説明。
・本日「高知県宿毛市「香川県, 」, 三豊市」において,疑似患畜が確認された。
・今回四国2 県での発生と言うことで,ウイルス量が高まっている状態。
特に三豊市では感染が続発しており,リスクが高い状況であることから,香川県との
県境6 箇所に設けた消毒ポイントは24 時間体制での継続,また,和歌山での発生を
受けて設けた徳島港フェリーターミナルでのポイントでの消毒も継続して実施する。
・何よりもウイルスを養鶏農家に持ち込ませないため,養鶏農家に対する衛生対策を徹
底する。
具体的には,「出入りする車両,人の消毒」,「ネズミ等の侵入防止対策」を徹底し,
「消石灰の配布」についても2 回目の配布を明日(12/17)にでも配布を終える予
定。
・なお,今回発生した農場の制限区域外に位置する高知県西部地域の1 農場から本県
にほぼ毎日1 回出荷鶏の搬入されていることが判明したことから,ルートの変更等
を確認中。


■鳥獣対策・ふるさと創造課から説明。
・野鳥の監視、検査について,野鳥監視重点区域における巡回監視を継続しており,こ
れまで死亡野鳥の確認等はされていない。
・日本野鳥の会徳島県支部や猟友会などと連携し,野鳥の監視を強化。
・11/17 野鳥糞便20 検体を採取し,国において検査した結果,12/15「陰性」と公表。
さらに,12/15,16 に追加調査を実施しており,県下5 つの地域で100 検体を採取
するなど対策を強化。
・県民の皆様から死亡野鳥に関する情報を募るため,12/9 に「死亡野鳥への対応フリ
ーダイヤル」を設置しており,これまでに207 件の通報をいただいている。
うち,検査対象となる20 件を簡易検査したところ,全て「陰性」と確認。
・県 HP による情報発信について,「野鳥との接し方」や「死亡野鳥の取扱い」,「死亡
野鳥発見時の対応等」として,靴底や車のタイヤなどの消毒方法や取扱いの注意点,
対象野鳥の一覧表や本県への飛来状況等を分かりやすく発信していく。


■安全衛生課から説明。
・発生農場からの12/15 及び12/16 の県内食鳥処理場への搬入はなし。
・食鳥検査センターにおいても,直近1週間で、異常鶏は確認されていない。
・食鳥処理場や食鳥検査センターへの指導等を通じ,食鳥肉の安全確保に努める。
・ペットの鳥に対する対策についても引き続き実施。
・県HP においては,市場流通している食鳥肉・鶏卵は安全であると周知している。


■知事から、次のとおり各部局に指示。
・今回初めて高知県で確認,香川県三豊市でも再び,ということでなかなか止められな
い状況が四国で起こっている。
・これまで西日本を中心に11 県28 事例と340 万羽を超える殺処分と,平成22 年度
の9 県183 万羽を遙かに超え,まさに未曾有の事態。
・感染症がまん延する本格的な冬を迎え,これまでも最大級の警戒と言い続けてきたが,
これをさらに高めていく状況であることを関係方面,県民の皆様に広く伝えていただ
きたい。
・以下,3点を指示する。
○ウイルスを「持ち込ませない」ことが重要であることから,今までの香川県境(6
箇所,南海フェリー降車口に加え、) 新たに高知県からの搬入ルートをしっかりと
確認の上,8 箇所目のポイントを設けること。
また,トラックは様々なポイントを通る可能性があり,場合によっては,道路の通
行止めも予想されることから,事前に相手方と情報を共有し,このポイントを必ず
通る形にしていただきたい。
○鶏舎周辺での消毒の徹底,また渡り鳥の糞便,ネズミをはじめとする小動物の侵入
対策のため,消石灰や殺鼠剤等を潤沢に養鶏農家に配り,また,それに備える備蓄
も徹底すること。
また,死亡野鳥に関し,県民の皆様からも多くの目撃情報をいただいているところ
だが,今般設置しているフリーダイヤル(0800-200-5444)について,県HP の
より分かりやすいところに載せるなど,広く県民の皆様に伝わる形で,県民の皆様
からすぐに連絡をいただける体制をとること。
○養鶏農家への速やかな情報提供はもとよりのこと,とにかく「持ち込ませない」た
め,対症療法ではなく,事前に養鶏農家や関係者と,「次このようにフェーズが変
わったらどう対応するか」意思疎通を図り対応を詰めておくこと。
あわせて,防疫体制の初動についての点検も怠りなく再確認すること。

 

会議資料.pdf(763KB)

開催結果.pdf(134KB)

お問い合わせ

危機管理政策課
電話:088-621-2280