危機管理対策本部会議の開催結果について(令和2年2月25日)

2020年2月26日

以下のとおり、危機管理対策本部会議を開催いたしましたので、お知らせいたします。

 

1 日 時:令和2年2月25日(火)23:15~23:30
 

2 場 所:県庁3階 特別会議室
 

3 出席者:知事、副知事、政策監、県警察本部長、各部局長など計19名
 

4 協議概要:「新型コロナウイルス感染症への対応」について

 

■保健福祉部から以下の項目について説明
  ・2月25日、20時頃、徳島県保健製薬環境センターの検査により、新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者の発生を確認。患者は、徳島保健所管内在住のクルーズ船下船者で、2月20日に下船後、発熱等の症状はなく、23日より健康観察を開始し、25日、PCR検査の結果陽性が判明。 

 

■危機管理部から以下の項目について説明
  ・これまで危機管理会議等を開催し、感染症対策や、全庁掲示版を開設するなど、部局間で情報共有を実施。2月14日には、危機管理警戒本部を設置し、情報の一元化や、保健福祉部と連携し、検査体制を強化するとともに、危機管理調整費を活用し、医療資機材を確保。25日、国が発表した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針に基づく全庁的な対応を図るべく庁内周知を実施。
  ・今後も感染症拡大防止に取り組むため、全庁的な情報の一元化、県民や市町村等への情報提供、物資の調整についても危機管理部で行う。

 

■経営戦略部から以下の項目について説明
 ・患者、感染者の方との接触機会を減らし、かつ職員の業務執行体制を確保するため、テ レワークを推奨する。現在、在宅勤務は専用のパソコンを持ち帰り行っているが、今後、 個人所有のスマートフォンやタブレット端末による在宅勤務を可能としていきたい。

 

■知事から次のとおり指示
 県内で初めての感染者発生を受け、2月25日付けで危機管理対策本部を設置。県内の 感染拡大を最小限に押さえる対策に全力で取り組む必要があるため、以下、4点指示。

 

    1 速やかな情報収集、情報発信について
    状況は刻一刻と変化しており、新型コロナウイルス感染症については日々出されている新しい情報を活用することが重要である。各部局においては常にアンテナを高くし、最新の情報の入手に努め、危機管理部に情報を一元化すること。集約された情報については、国から通知される方針などを含めて速やかに庁内で共有し対策を講じることはもとより、県民の不安解消に向け、迅速かつ分かりやすい情報を発信すること。
      
    2  イベント等の中止、縮小について
    県主催のイベント等の中止、縮小の検討について、これ以上の感染を防止していくため、今後、3月を目処として、まず第一弾としては15日までに予定される県主催のイベント等について早急に中止、あるいは縮小について検討を行うこと。県主催以外のイベント等についても、主催者に対し感染予防対策の徹底を要請するとともに、高齢者や基礎疾患をお持ちの方々には参加自粛を促すなど、感染予防や感染拡大の防止を図ること。
    
    3 休暇の取得推進、テレワークの拡大の検討について
    感染者等との接触機会を減らす観点から、職員には風邪の症状が見られる場合は、休暇やテレワークを利用することはもとよりのこと、無症状の職員にも取り組んでいただけるよう、手続きの簡素化を進め、管理職が不在の場合でも意思決定ができるよう体制を確保すること。
    
    4 入院医療提供体制の整備について
    今後、患者の増加に備え、入院病床の確保や搬送の要請等の業務を円滑に進めるため、直ちに副知事をトップとする関係部局の連携体制を整備し万全の体制で対策を講じること。 

 

■知事から県民へのメッセージ 

 

 本日、残念なことではありますが、徳島県におきまして新型コロナウイルス感染症の無症状病原体保有者の発生が確認されました。 

 

 本県ではこれまで、中国での集団感染が明らかになって以降、危機管理警戒本部を設置し、警戒体制をとってきたところですが、県内で感染者が確認されたことを受けまして、本日、私を本部長とする、危機管理対策本部を設置したところです。 

 

本日、国においては、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が出され、これを受け、全国知事会におきましても、直ちに全国知事会としての対策本部を立ち上げました。 

 

 今回の新型コロナウイルスに関しましては、無症状、あるいは軽傷の方が多いことが分かってきているところであり、このため、国の基本方針の中でも、重症患者の発生を最小限に止めるべく万全を尽くすことに重点を置くこととされたところです。 

 

 県民の皆様方におかれましては、新型コロナウイルス感染症の症状が疑われる場合には、「帰国者・接触者相談センター」が24時間体制で対応しておりますので、例えば37.5度以上の発熱が4日間以上続く方、強いだるさや息苦しさがある方は、まずお電話をしていただき、ご相談をいただければと思います。
また、高齢者や基礎疾患がある方で、この症状が2日間程度続く場合にも、ぜひ、ご相談をいただきたいと思います。 

 

 感染予防策など、一般的な相談につきましては、コールセンターで受け付けております。いずれも電話番号につきましては、県のホームページなどをご覧いただき、フリーダイヤルもご用意しておりますので、お問い合わせください。 

 

 感染防止対策といたしましては、石けんやアルコール消毒液などによる手洗い、また人が集まるところでは咳エチケットを行うことが重要です。咳エチケット、たとえば咳が出そうになった場合に、手で押さえるのではなく、ハンカチなどを使っていただく。もしない場合には、すぐさま腕で押さえる対応などをしていただきたいと思います。
 特に疾病のある皆様方には、公共交通機関や人混みをなるべく避けていただくなど、より一層のご注意をお願いいたします。

 

 県民の皆様方におかれましては、感染しやすい環境に行くことを避け、多くの皆様が集まるイベントや行事などに参加される場合でも、お一人お一人が感染防止対策の実施を、ぜひ、心がけていただきたいと思います。

 

 また、イベントや行事を主催される皆様方にも、会場の入り口に、例えばアルコール消毒液を設置いただくなど、可能な範囲での対応をご検討をお願いいたします。

 

 感染拡大を抑えるためには、お一人お一人が感染防止対策に取り組むことが何より重要となります。県としても、今回確認された感染者の方につきましては、しっかりと状況を把握いたしますので、ぜひ、冷静な対応をお願いしたいと思います。

 

 一致協力して感染拡大をしっかりと抑えて参りましょう。
 ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
    
    
      開催結果(資料提供).pdf(204KB)   会議資料.pdf(169KB)

 

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電話:088-621-2280