危機管理会議の開催結果について(平成31年4月25日)

2019年4月25日

以下のとおり,危機管理会議を開催いたしましたので,お知らせいたします。

1日時:平成31年4月25日(木)13:30~14:15

2場所:県庁3階特別会議室

3出席者:政策監,危機管理部長,危機管理政策課長,各部局主管課長など計30名

4協議概要:(1)大型連休中における危機管理体制の確保について

      (2)感染症,貝毒への注意喚起について

      (3)家畜防疫について

      (4)その他

(1)大型連休中における危機管理体制の確保について

 【危機管理政策課から以下の項目について説明】

 ■大型連休中に想定される危機事象

 ・県内で震度4以上の地震の発生や大雨,洪水,暴風警報等が発令された場合は災害対策連絡本部を設置

 ・県外で震度5強以上の地震及び国外でM7.0以上の地震が起こった場合,派遣職員,修学旅行生,県人会などの徳島県関係者,県人渡航者の安否確認,在留企業への影響を各部局で確認し,危機管理政策課      

  まで報告いただきたい。

 ・国内外における重大事故,大規模テロについては,大規模交通事故や,海難事故,大規模停電,油流出,大規模テロなど,さまざまな事象が想定される。

 ・北朝鮮情勢についても一時は落ち着いていたものの,警戒が必要

 ・10連休の間に定期人事異動が実施されるため,5月1日以降の初動体制を確立いただきたい。

 ・改元による混乱にも注意が必要

 ・「危機管理会議」を開催する場合,「すだちくんメール」により,各職員の携帯電話に通知するので,大型連休中に於いても,常に携帯電話の携行をお願いする。

 

 【医療政策課から以下の項目について説明】

 ■大型連休中における県内医療機関の外来診療体制の確保

 ・本年の4月27日から5月6日までの期間における,県内医療機関の外来診療の実施予定を県のホームページ(医療とくしま)で公表

 ・県のホームページには,外来診療を実施する医療機関の情報(診療科,診療時間等)を診療日別に,市町村単位で掲載

 ・医療機関の事情等により,診療を実施する日・時間帯が変更になる可能性あり

 ・外来診療を実施する医療機関数(4月16日現在)10連休中に外来診療を実施する予定の医療機関・・・・・・・328医療機関

 ・「歯科」の診療予定,「薬局」の開局予定もあわせて掲載

 ・救急医療については「在宅当番医制度」「病院群輪番制度」などにより,休日の医療体制を確保

 

(2)感染症,貝毒への注意喚起について

【健康増進課感染症・疾病対策室から以下の項目について説明】

 ■マダニが媒介する感染症

 ・平成31年4月24日に今年県内2例目となる重症熱性血小板減少性症候群(SFTS)患者の発生を確認

 ・マダニに咬まれない対策

   1.マダニは,裏山,畑,あぜ道などに生息

   2.マダニから身を守る服装・方法(野外での肌の露出を少なくする,上着や作業着は家に持ち込まないなど)

   3.マダニ対策として忌避剤の活用も有効

 ■海外での感染症予防について

 ・海外では,食べ物や水を介した消化器系の感染症,日本で発生していない,動物や蚊・マダニなどを介する感染症,麻しん,風しん,ポリオなどに注意が必要

 ・海外渡航時は,あらかじめ予防接種を受けるなど,必要に応じ,医師に相談し,感染予防を心がける。

 ・帰国時に症状がある場合には,検疫所で相談・帰国直後に症状がなくても,潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長い感染症もあり,帰国後しばらくしてから発病することが

  あるので注意

 

【水産振興課から以下の項目について説明】

 ■貝毒について

 ・貝毒の対象は二枚貝に限られ,同じ貝類であっても餌が異なるアワビやサザエなどは毒化しない。

 ・本県で確認された貝毒は,フグ毒と類似の猛毒(神経毒)であり,加熱しても毒性が失われないため,食べられない。

 ・4月上旬以降ほぼ全ての県内水域で貝毒の消滅が確認され,原因となるプランクトンの発生も認められないが,吉野川水系の感潮域については,出荷自主規制が解除されているものの,大部分の海域では解除

  されていない。

 ・県民に対しては,出荷自主規制区域において潮干狩りなどで採ったものを食べない旨,併せて,二枚貝以外の魚介類は安全であるということをマスコミを通じ情報発信している。

 ・GW期間中は,県民からの相談窓口を設置。4月27日から5月6日までの間,県代表番号にて対応する。

 

(3)家畜防疫について【畜産振興課から以下の項目について説明】

 ■豚コレラ,アフリカ豚コレラの発生状況

 ・豚コレラについては,昨年9月に岐阜県の農場で発生後,同県や愛知県内の野生イノシシにおいて感染を確認。2月には,愛知県の農場で発生後,関連農場がある大阪府,滋賀県,長野県にも感染が広がった

  が,発生源が明確であったため感染は抑制された。現在も収束していないのは,野生イノシシにも感染が確認されている岐阜県,愛知県のみであり,付近では搬出制 限措置等が行われている。

 ・アフリカ豚コレラについては,有効なワクチンや治療法がなく,中国などで感染が拡大しており,万が一,国内で発生したら甚大な被害が予想される。

 ■本県の防疫体制

 ・本県家畜防疫員が岐阜

 ・愛知両県へ防疫作業支援に行った際の経験・知見等も踏まえ防疫計画を精査。また,アフリカ豚コレラの国内侵入,豚コレラの感染拡大を想定し,空,海港での消毒業務等の事前調整を実施

 ・県内農場に対して,衛生管理や早期通報の徹底について,注意喚起を実施してきた。


(4)その他

 【危機管理政策課より説明】

 ・危機事象については,小さな事象も前広に拾い,初動対応に加え危機管理政策課まで情報提供を。

 ・徳島県内では,4月9日には3ヶ月連続となる交通死亡事故多発警報の発令,4月16日には渇水対策本部が設置されている。

 ・水の少ない時期でもあり,取水等による塩害化防止に向け,注視をお願いしたい。


5.政策監から次のとおり指示

 ■危機事象について

 ・想定外の事態も十分考えられることから,5月1日午前零時からの新体制での対応に向け確認を行うこと。また,現体制は4月中の対応はもとより新体制へのフォローも行うこと。

 ・危機事象発生時には,迅速な対応のために,全庁的にスピーディな情報収集

 ・共有が重要であるので,再度徹底すること。

 ■豚コレラ等への対応について

 ・岐阜,愛知での感染は終息しておらず,本県でも万一の発生に備え,各部局における動員名簿や機器の配備について確認を行うこと。

 ・アフリカ豚コレラは,中国などで発生しており,大型連休中,海外との往来が増える中,空港等からの肉製品などの持ち込みには十分注意が必要。

 ■来県者への安全確保について

 ・各部局は,県民に加え,国内外からの来県者の安全安心確保に向け,改めて危機管理意識を徹底すること。

 

                                                  以   上

 

 

会議資料(31.4.25).pdf(9MB) 開催結果(資料提供).pdf(169KB)

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電話:088-621-2280