「災害時快適トイレシンポジウム」・「事前復興シンポジウム」を開催しました

2018年3月14日

 大規模災害からの速やかな復興を実現するため、従来からの「防災・減災対策」に加え、被災後の復旧までを見据えた「事前復興」の取り組みが、近年注目されつつあります。
 一方、災害時のトイレ機能の確保は、避難生活を送る被災者の健康維持のため、備蓄も含めた事前の備えが不可欠です。
 発災前から被災後の地域の姿を考える「事前復興」の取り組みと、発災後直ちに必要とされる「災害時のトイレ環境の整備」、二つのテーマについて、一緒に考えていただくため、次のとおりシンポジウムを開催しました。


1 日 時  平成30年3月11日(日) 午前10時から午後4時30分まで

2 場 所  徳島県立防災センター(板野郡北島町鯛浜大西)

3 スケジュール
 ■ 午前10時~正午         災害時快適トイレシンポジウム
 ■ 午後1時30分~午後4時30分  事前復興シンポジウム

 

【災害時快適トイレシンポジウム】

10:00~11:30 講演

 「災害時におけるトイレ問題」 日本トイレ研究所 代表理事 加藤 篤

 「熊本地震での避難所環境」 日本赤十字社徳島県支部 事業課長 島本 敬子

IMG_0778.JPG

 

11:30~12:00 パネルディスカッション

 コーディネーター 日本トイレ研究所 代表理事 加藤 篤

 パネリスト    徳島大学大学院 助教 金井 純子

          日本赤十字社徳島県支部 事業課長 島本 敬子

          徳島県 美波保健所長 渡邊 美恵

         (株)LIXIL トイレグループリーダー 松本 新 

IMG_0786.JPG

 

 

【事前復興シンポジウム】

 午後からの事前復興シンポジウムは、徳島県・明治大学・徳島大学の共催により開催しました。

 

13:30~14:45 講演

 「事前復興による地域継続の意義」 中林 一樹(明治大学大学院・特任教授)

11.jpg

               中林特任教授による講演の様子

 

  中林教授からは、東日本大震災の津波で、住宅だけでなく職場も流出した結果、4年半で4割近く人口が流出した

宮城県女川町の例を紹介。

 事前復興は、企業、市民、行政など関係者が連携し、災害対策とまちづくりの両面から、地域に人が残る仕組みづくり

が必要との話があった。

 

14:45~15:15 研究発表

 「東日本大震災以降の自治体防災施策と課題」 中林 一樹(明治大学大学院・特任教授)

 「徳島県における事前復興の取組み」 井和 和久(徳島大学地域創生センター学術研究院)

22.jpg

壇上左から、山中教授、中林特任教授、市川センター長、井若学術研究員(写真はディスカッションの様子)

 

 徳島大学の井若学術研究員からは、美波町由岐地区での高台移転に向けた宅地の検討やまちづくり計画の策定についての

発表があった。

 

15:30~16:30 発表者・参加者によるディスカッション

 コーディネーター 山中 英生(徳島大学地域創生センター・副センター長)

 コメンテーター 市川 宏雄(明治大学公共政策大学院教授・危機管理研究センター長)

         中林 一樹(明治大学大学院・特任教授)

         井和 和久(徳島大学地域創生センター学術研究員)  

33.jpg

シンポジウムには地域で防災活動に取り組む方や自治体職員などの参加もあり、活発な議論が交わされました。

お問い合わせ

危機管理政策課
電話:088-621-2280