「一日前プロジェクト」エピソード64 ~何かの下に隠れる余裕もなかった(新潟県中越沖地震)~

2010年3月17日

200_jxoCtkbT.gif

(柏崎市 40代 女性)

3連休で、離れて住んでいる大学生の子どもも帰ってきて、みんながちょうどうちにいたんですよ。で、午前10時すぎにちょっと遅めの朝ご飯を食べた後に、いきなり揺れだしたのです。

前の新潟県中越地震の時は、食器一つ割れなかったんですが、今回の中越沖地震では台所の食器棚などが、ガシャン、ガシャンとものすごい音をたてて倒れたし、そこら辺にあるものすべてが倒れて、「うちが壊れる」と思いました。

ふつうは何かの下に隠れるとかね、でも、今回はそういう余裕がなくて、自分は記憶にないんですけど、なぜか倒れたタンスのほうにふらふらと歩きかけたみたいです。「あのままだったら、タンスの下敷きになって死んでいたよ」と、あとで子どもに怒られました。

窓のほうを見たら、サッシがグニャグニャになっていたので、「これはもうだめだ、早く外に出よう」と言って、玄関のすぐわきにあった掃き出し窓からみんなで外に出ました。

当時、携帯電話とかは全然つながらなかったので、うちはたまたまみんないたからよかったけれど、家族と離れている人は連絡を取り合うのに大変だっただろうと思います。

お問い合わせ

とくしまゼロ作戦課
防災企画担当
電話:088-621-2297
ファクシミリ:088-621-2849