「一日前プロジェクト」エピソード131 ~集落全員、交差点で野宿 ~

2012年3月11日

集落全員

(小千谷市 60代 男性)

 

とにかく家の中はめちゃくちゃになっていたし、とても入れる状態じゃなかったんです。それに余震もどんどん来るものですから、その恐ろしさと言ったらもうほんとうに、体験した人でなきゃわからんと思うんだけれども。

 

で、家の中は危険だということで、広い幹線道路があったわけですが、ちょうどその三叉路の交差点に、集落の役員や総代さんたちが、地区の住民を全部、年寄りから子供までをまず集合させて、とりあえず誰がいるかいないかということを点検しました。

 

都会と違って山の中の住まいだから、マキとかはどこにでもあるし、ちょうど10月の下旬で米とか野菜とかの収穫が終わった時期だったことは幸いだったと思います。地域そろって、お互いの協力で調達できるものをもちよって、舗装された道路に直接マキをくべて暖をとりました。それから夜中になると寒いからブルーシートで回りを囲って冷たい風をしのぎました。

 

幸いにして天気が2日続いたものですから、あれで相当助かったんですが、2日2晩、その道路の交差点で暖をとりながら、みんなで野宿したんです。

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