「南海地震を知る~徳島県の地震・津波碑~」(第2回)-蛭子神社「百度石」

2008年11月20日

蛭子神社「百度石」の写真及び位置図
蛭子神社「百度石」の写真及び位置図

第2回は、徳島市南沖洲の蛭子神社境内にある「百度石」です。

名称:百度石

場所:徳島市南沖洲1-2  蛭子神社境内

建立:文久元年(1861) 9月

移転:平成15年(2003) 3月3日

地震:安政南海地震(1854年)

 

徳島市南沖洲の新しい蛭子神社境内に移転された百度石に、安政南海地震(1854.12.24)の様子が刻まれています。砂岩の劣化が激しく、現在では4面のうち2面は剥落しています。「大地震に驚いた人々は、竹薮に逃げ込んだ。津波が来ると騒いで、驚いて船で逃げようとして船が転覆し、命を失った人がいた。津波の際には絶対船に乗ってはいけない。また、家が倒壊し炬燵(こたつ)や竃(かまど)からの出火することも多かったので、そのような時には、冷静になって火を消すことも肝心である。百年が経つ頃にはこのような大地震が起きるので気を付けよ。」などと刻まれていました。

 

『教訓』

南海地震はおよそ100年周期で繰り返し起きています。大地震が起きた時には、冷静に火を消すこと。また、津波の際には、絶対に船に乗って避難してはいけません。

 

次回は、小松島市の石碑を紹介します。

地図

蛭子神社「百度石」

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