「南海地震を知る~徳島県の地震・津波碑~」(第9回)-住吉神社「海嘯潮痕標石」
2009年1月15日
第9回は、阿南市福井町浜田の住吉神社段脇にある「石碑」です。
名称:海嘯潮痕標石
場所:阿南市福井町浜田162 住吉神社
建立:不詳
地震:昭和南海地震(1946年)
阿南市福井町浜田(旧後戸)の住吉神社の階段脇に、「海嘯潮痕標石」が建っています。そこには、「昭和21年(1946)12月21日の夜明けに大地震。大音響と共に津波が来襲、最初の波は、住吉神社の石段第6段目まで、一旦退き、間もなく再来、2番目の波は10段目まで。この大津波により、大戸、後戸、赤崎、大原、湊、大西、吉津、大宮、山下、宮宅まで泥海となった。津波は約半時間後に退いた。負傷者3名、家屋13棟、船10艘および家畜を流失、床上浸水197戸、衣食もほとんど流失、大変困った。」などと刻まれています。
『教訓』
津波は数回、長時間にわたり押し寄せます。必ずしも第1波が最大になるとは限らず、2波目や3波目が大きくなることもあるので注意が必要です。すなわち、高い所へ避難した後は、半日もしくは津波警報が解除されるまで、自宅へ物を取りに帰ったり、海の様子を見に行くなどの行為は禁物です。
次回は、阿南市椿町にある碑を紹介します。
地図
住吉神社「海嘯潮痕標石」
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