「南海地震を知る~徳島県の地震・津波碑~」(第13回)-東由岐「康暦碑」

2009年9月2日

康暦碑

第13回は、海部郡美波町の東由岐大池の南岸の小さな谷にある「石碑」です。

名称:康暦碑

場所:海部郡美波町東由岐大池イヤ谷

建立:康歴2年(1380)11月

地震:正平南海地震(1361年)

 

美波町(旧由岐町)東由岐大池の南岸の小さな谷に、わが国最古の津波碑といわれる正平16年6月24日(1361.8.3)に発生した南海地震津波の供養碑「康暦碑」があります。『太平記』にも「阿波の雪(由岐)の湊を襲った津波」として記されており、この碑は、20年後の康暦2年(1380)に建立されたものです。

 

『教訓』

わが国最古の津波の供養碑が徳島に現存しています。災害文化を継承し、「私たちは、二度と津波災害に遭わないよう心がける」という誓いの碑としなければなりません。津波による浸水が予測される地域では、家屋の流出対策も考慮する一方、早急に津波からの避難を図ることを、子孫に伝えなければなりません。

 

次回も、美波町東由岐の碑を紹介します。

地図

東由岐「康暦碑」

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