「南海地震を知る~徳島県の地震・津波碑~」(第15回)-西の地「貞治の碑」
2009年9月18日
第15回は、海部郡美波町西の地の子安地蔵堂内にある「石碑」です。
名称:貞治の碑
場所:海部郡美波町西の地字東地
建立:貞治6年6月24日(1367.7.29)
地震:正平南海地震(1361.8.3)
美波町(旧由岐町)西の地字東地の道路の奥に、正平南海地震(1361.8.3)の犠牲者供養のために地蔵尊を刻んだ貞治6年(1367)の銘が入った石(「貞治の碑」と呼ばれる)が、子安地蔵堂内にあります。1854年の安政南海地震の際に、浜の堤防のなかで異様な光を放つこの石を見た地元の信仰厚い人たちがここに移しお祀りしたと伝えられています。
『教訓』
地震・津波の犠牲者を供養するため、地蔵尊を刻み残した先人の想いを理解し、この地が再び災害に遭わないよう地域住民各自が努力しなくてはなりません。
次回は、美波町木岐の碑を紹介します。
地図
西の地「貞治の碑」
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