「南海地震を知る~徳島県の地震・津波碑~」(第23回)-浅川天神社「折損鳥居」

2009年11月13日

折損鳥居

第23回は、海部郡海陽町浅川地区の天神社境内にある「折損鳥居」です。

名称:折損鳥居

場所:海部郡海陽町浅川字大田34 天神社境内

移転:不詳

地震:慶長南海地震(1605.2.3)

 

海陽町浅川字大田の天神社の境内に、旧社地より出土した折損鳥居の一部が置かれています。説明板には、「天神社は、もと天神前丸山(古天神)にあったが、慶長南海地震(1605.2.3)時の大津波により流失、御霊代を一時吉祥院の屋敷内に奉還後、寛永10年(1636)に現地に社殿を再建した。」と書かれています。慶長地震津波の遺物は他にみられない貴重な史料です。

 

『教訓』

この地は、慶長時代以降も宝永、安政、昭和の南海地震による津波被害を受けてきました。この遺物を、「今後、これ以上、津波被害を受けさせない地域とする」という「住民の誓いのしるし」にすべき宝物です。

 

次回も、海陽町浅川の碑を紹介します。

地図

浅川天神社「折損鳥居」

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