平成22年度徳島県総合防災訓練(2010.9.1)
9月1日(水)の「防災の日」に、主会場である海部郡海陽町「まぜのおか」、及び分会場(南部圏域5市町村等)にて、156機関、約9,800人にご参加いただき「平成22年度徳島県総合防災訓練」を実施いたしました。
1 訓練の目的
南海地震の発生確率が60%程度と高まる中、更なる「防災関係機関の協力体制の確立、強化」、「県民の防災意識の高揚」、及び「地域防災力の向上」を図ることを目的とする。
【コンセプト】
・ 南海地震、とりわけ津波により、孤立することが予想される県南部地域の特性を踏まえ、船舶及びヘリを活用し、被災情報の収集、救助部隊の派遣、救助活動訓練等を実施する等「救援能力の向上」を図る。
・ 南部防災館等における各種体験、白布等を利用したヘリコプターによる情報収集訓練及び沿岸市町の地域住民参加による大規模な避難訓練を実施し、「自助・共助による災害対応能力の向上」を図る。
2 主催等
主唱:徳島県防災会議
主催:徳島県、南部圏域各市町(阿南市、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町)
3 実施日、会場
平成22年9月1日(水) (防災の日)
【主会場】「まぜのおか」 (徳島県海部郡海陽町字浅川西福良)
【分会場】徳島県庁、県立防災センター、阿南市、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町
4 訓練の想定
・9月1日午前9時、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード8.6の地震が発生し、県内で震度6強を観測した。
・さらに、徳島県の沿岸部には「大津波」の津波警報が発表され、大きな被害が発生している恐れがある。
5 特色のある訓練
(1)南海地震発生時に、孤立することが予想される県南部地域の特性を踏まえた、船舶による、救助部隊等の輸送・揚陸訓練
ア 海上自衛隊の輸送艦「ゆら」により、陸上自衛隊の救助部隊及び救援物資を輸送し、大里海岸の砂浜に直接ビーチングして揚陸。
イ 海上保安部の巡視船「よしの」等により、県警広域緊急援助隊を輸送し、浅川港に揚陸。
<孤立した県南部地域に対する海からの救援>
(2)「自助・共助による災害対応能力の向上」を図る訓練
ア 南部防災館等において、消防・赤十字と自主防災会等、地域住民の方々により、消火体験、応急処置体験、地震体験、応急担架の作成・搬送体験、煙体験、ロープワーク講習等を実施し、災害時に必要な知識や技術を習得するとともに、県民の防災意識の普及・高揚を図った。
イ 「今すぐ助けて、白い標示は救助のサイン」とし、孤立地域の学校や広場等に、シーツ等による標示を行い、ヘリコプターによる情報収集訓練を実施。
ウ 県南部沿岸4市町の分会場において、小・中学校等約9千人規模の住民参加による避難訓練を実施。
(3)インターネット及び携帯機能等を活用した情報伝達訓練
現地の被災状況及び船舶による活動状況等をインターネット及び携帯機能等を活用して、現地災害対策本部等に中継。
(4)主会場「まぜのおか」を広域応援部隊の活動拠点、災害拠点病院の最寄りヘリポート及び県物資集積拠点とし、ヘリコプターによる孤立地域に対する負傷者の救助・救急搬送及び救援物資の輸送・供給訓練を実施。
6 参加機関及び参加人数等
・156機関、約9,800人
陸上自衛隊第14旅団司令部、第15普通科連隊、第14飛行隊
海上自衛隊徳島教育群、第24航空隊、第72航空隊徳島航空分遣隊
鳥取県の災害時緊急支援チーム、徳島海上保安部、徳島県警察広域緊急援助隊
災害時協定締結団体、消防団、自主防災組織、婦人会、学校等
・訓練参加車両等 車両 約50台(主会場)
航空機5機 海自第24航空隊、海自第72航空隊徳島航空分遣隊、
徳島海上保安部、徳島県警察航空隊、
徳島県消防防災航空隊