以下のとおり，危機管理会議を開催いたしましたのでお知らせいたします。

１　日時：平成23年2月9日（水）1:00～1:15
２　場所：県庁3階特別会議室
３　出席者：知事，副知事，政策監，危機管理部長，各部局主管課長ほか　計24人

４　協議内容
●　PCR検査の結果，那賀町で死亡したフクロウから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受けた県の対応について

　本日0時10分，那賀町の死亡野鳥（フクロウ）のPCR検査の結果が判明し，H5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認された。
　これを受け，各部局から，次の事項について報告があった。

①　危機管理部
　・　県ホームページ「安心とくしま」を通じた情報提供の実施。
　・　市町村へのメールによる情報提供。
　・　那賀町，上勝町との緊密な情報交換。
　・　関西広域連合の広域防災を担当している兵庫県への情報提供。

②　県民環境部
　・　詳細検査を行うため鳥取大学に検体送付済み。
　・　死亡・衰弱野鳥のパトロールの実施。
　・　周辺住民への情報提供。
　・　県ホームページを通じた県民への周知。

③　農林水産部
　・　発生地から半径10km以内の9戸の養鶏農家への立入検査を実施。異常鶏は確認されていない。
　・　本日直ちに，野鳥の侵入防止対策の徹底等について，緊急の立入検査を実施。
　・　愛玩鶏飼養者への注意喚起の実施。
　・　県内の養鶏農家への注意喚起の実施。

④　保健福祉部
　・　食鳥検査における異常鶏の排除，生鳥検査等の徹底。
　・　食鳥処理場の従業員の感染防止策の徹底。
　・　県ホームページを通じ，卵や鶏肉を介しての人への感染はないことなどを県民へ周知。

⑤　教育委員会
　・　簡易検査の陽性結果を受け，那賀町教育委員会及び那賀高校への注意喚起を電話連絡。
　・　PCR検査結果を受け，注意喚起の通知文を用意。

⑥　商工労働部
　・　商工団体及び県内企業への情報提供の実施。
　・　実体経済への影響がでた場合への適切な対応。

⑦　南部総合県民局
　・　機動的なチームを編成し，県民や関係団体への情報提供や，野鳥の監視体制の強化，風評被害防止などの対策を，那賀町と連携・協力して実施。

⑧　県警本部
　・　県警本部及び那賀署に連絡室設置。

　以上の報告の後，知事から，次のような指示事項があった。

▼▼知事指示事項▼▼
　今回，野鳥ではあるが，県内で初めて高病原性鳥インフルエンザが確認された。
　これ以上，感染を拡大させないため，全力で対応に当たっていただきたい。

①　野鳥の監視体制の強化
　今回の遺伝子検査の結果により，環境省が警戒レベルをⅡからⅢへ上昇させることとなるが，先手を打つため，発見場所から半径10km以内の死亡野鳥については，レベルⅢとなった場合と同等の検査を実施すること。

②　防疫対策の徹底
　昨日，既に家畜保健衛生所が発見現場から，半径10km以内にある9戸の養鶏農家への立入検査を行い，異常鶏の有無の確認を行っているが，本日直ちに，野鳥の侵入防止対策や農場周辺の消毒が徹底されているかを確認していくこと。
　また，監視区域内の死亡鶏の報告については，当面の間，毎日，聴取すること。
　なお，養鶏農家の状況等を踏まえ，必要であれば，予備費を活用して，消毒に必要となる消石灰を確保すること。

③　風評被害防止
　本県の鶏卵や鶏肉への風評被害対策を徹底すること。
　また，南部総合県民局で編成される機動的なチームや，すだちくんコール等でも対応し，県民からどの部局に尋ねられても対応できるよう迅速な体制整備を図ること。



【注意】　鶏卵，鶏肉を食べることにより，鳥インフルエンザウイルスが人に感染することはありませんので，安心してください。



環境省の高病原性鳥インフルエンザに関する情報　　http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/

農林水産省の鳥インフルエンザに関する情報　　http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html

厚生労働省の鳥インフルエンザに関する情報　　http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html

【参考サイト】

【自然環境課】鳥インフルエンザウイルス陽性反応をうけた今後の死亡野鳥の対応について
【生活衛生課】鳥インフルエンザウイルスに関する食の安全やペット動物についてのお知らせ
【健康増進課】鳥インフルエンザウイルスの人への感染について
【畜産課】高病原性鳥インフルエンザ関連情報