「2008年9月21日 竜巻」(第1報)
2008年9月26日
9月21日に鳴門市で発生した竜巻 (写真提供 末善涼子さん)
徳島地方気象台の発表によりますと、平成20年9月21日13時頃、鳴門市里浦町付近で「竜巻」が発生しました。
1 鳴門市で発生した竜巻の概要
徳島地方気象台の調査では、この竜巻は、鳴門市里浦町の里浦地区から恵美寿地区にかけて南東方向に移動したものと思われ、被害範囲は幅約30m、長さ約1kmと推定されています。
この竜巻の強さは、竜巻の強さを表す「藤田スケール」の分類では、6段階のうち最も弱いランクの「F0(約15秒間の平均風速が17~32m/s)」未満でした。
2 竜巻による被害等
徳島県危機管理局が、鳴門市役所・鳴門市消防本部・県警察本部・徳島地方気象台などに確認したところでは、この竜巻による人的被害や住家被害の報告は、ありませんでした。
しかし、鶏舎1棟のトタン屋根が飛んだり、芋畑の木箱が数個壊れたりしているとの情報がありました。
3 その他
(1)竜巻注意情報の発表等
平成20年9月21日は、徳島県全域に「雷注意報」が発表されており、13時31分には「竜巻注意情報」が徳島県に発表されました。(14時30分まで有効)
(2)最近の発生例
最近の徳島県内での竜巻の発生例としては、平成19年8月29日に徳島市国府町で発生したものがあり、この時の強さは「F2(約7秒間の平均風速が50~60m/s)」で、住家の一部損壊7棟7世帯が報告されています。
(3)徳島地方気象台の現地調査報告について
今回の竜巻の詳しい状況については、参考サイト「徳島地方気象台HP」内の「トピックス」、鳴門市里浦で発生した突風に関しての「現地調査報告書」をご覧ください。