11月より「徳島県救急搬送支援システム」の運用を開始します
徳島県では、かねてより「徳島県救急搬送支援システム」の導入に向けた検討を進めてきましたが、このたび11月より運用を開始することとなりました。
同システムの概要等については、次のとおりです。
1.「徳島県救急搬送支援システム」とは
医療機関と消防機関がシステムで連携し、迅速かつ正確な情報共有を行うことにより、救命率の向上、救急搬送の適正化及び業務の効率化を図ることを目的として導入するシステムです。
2.システム導入の背景
これまで、消防機関は医療機関への搬送の際、傷病者の状態などを携帯電話などによる音声のみで伝達しており、電話で依頼をした医療機関での搬送受入れが困難な場合、別の医療機関へ改めて電話をかける必要がありました。
このような現状を踏まえ、徳島県メディカルコントロール協議会において、徳島県救急搬送支援システムに係るワーキンググループを設置し、導入に向けた検討を進めて参りました。
3.システムの機能概要
現場でシステムを利用するため、県内の各救急隊にタブレット端末を配備します。
救急隊は、医療機関がシステムへ入力した応需情報(対応可能な専門医の状況、受入れ可能な診療科等)を確認し、搬送先を決定します。
傷病者の状態や現場の状況などを画像または動画で搬送先医療機関に伝送することが可能になります。
4.県民の皆様へ
救急搬送の際、11月からの本格運用に先立ち、10月より試験運用を開始することとしています。
傷病者の状態や現場の状況などを、医療機関へ正確に伝えるために、救急隊員から、本人の同意のもと撮影させていただくことがありますが、
本人の状態が悪く同意の有無についての確認が困難な状況で、個人の生命及び身体の保護のために必要がある場合に、救急隊員の判断により撮影をさせていただくことがあります。
徳島県の救急医療体制を推進し、県民の皆様の大切な命を守るため、システムの運用に御理解、御協力くださいますようお願い申し上げます。