牛海綿状脳症(BSE)について

2015年7月1日

牛海綿状脳症(BSE)について
   BSEは牛の病気です。BSEに感染した牛では異常プリオンと呼ばれるタンパク質の一種が増加し、主に脳に蓄積することによって脳の組織がスポンジ状になり、光や音に怯える異常な行動や起立することができなくなるなどの症状を起こし、最後には死亡します。これらの症状がでるまでには、平均5年、ほとんどの場合が4年から6年を要すると考えられています。
   BSEがヨーロッパ各国や日本、カナダ、米国にまん延したのは、英国などでBSE感染牛を原料とした肉骨粉を栄養価の高い安価な飼料として使ったこと、これらの汚染された肉骨粉やBSEに感染した牛が各国に輸出されたことが原因と考えられています。世界23カ国で約19万頭のBSEが発生し、英国がそのほとんどの約18万4千頭を占め、日本では、これまで36頭(2015年6月26日時点)が確認されています。

 

<参考>厚生労働省ホームページ:牛海綿状脳症(BSE)に等に関するQ&A

http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html


プリオン

   体の中のタンパク質の一種で、正常プリオンと異常プリオンの2種類があります。正常プリオンが体の中でどの様な機能や働きをもっているか不明な点がありますが、異常プリオンは中枢神経に蓄積し、脳にスポンジ状の変化を起こすことが分かっています。しかし、異常プリオンが体の中でどの様に伝播・増幅するのかは未だ解明されていない部分が多くあります。

 

肉骨粉

   牛や豚などを食肉とする場合に、食用にならない内臓や骨を乾燥処理し、粉状にしたものを言います。現在、牛などの反すう動物を原料として作られた肉骨粉は、間違って家畜の飼料とならないよう焼却処分が行われています。

 

BSE感染牛から人への感染

   BSEによく似た人の病気として、昔から高齢者に発生する「クロィツフェルト・ヤコブ病(CJD)」が知られていましたが、1996年、英国でBSEの異常プリオンが原因と考えられる「変異型クロィツフェルト・ヤコブ病(vCJD)」の発生が報告され、現在(2008年7月)までに約210人の「vCJD」の患者が確認されています。

   そのうち、英国が167例、フランスが23例となっており、ヨーロッパ以外のアメリカ、カナダで発生したほとんどの症例については、英国の滞在歴があることがわかっています。
BSEについては、科学的に分かっていないこともありますが、食品安全委員会は、日本と英国ではBSE汚染の状況に大きな違いがあることから、日本で食品を介し、人に「vCJD」が起きる可能性はかなり低く、
  (1) 特定危険部位の除去

  (2) BSE検査によりBSE感染牛を排除すること、この2つの措置により、人への感染の可能性は効率的に排除されていると報告しています。

 

変異型クロィツフェルト・ヤコブ病(厚生労働省ホームページから抜粋)

   プリオン病の中でも獲得性プリオン病のひとつで、牛の海綿状脳症(BSE)との関係が指摘されているものです。英国をはじめとするヨーロッパ諸国を中心に208例(2008年7月現在)が報告されています。

 

<参考>厚生労働省ホームページ:変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に関するQ&A

http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/vcjd/

 

 

日本のBSE対策
   日本のBSE対策としては次の措置が行われて、食肉の安全性が確保されています。
   (1) 特定危険部位(SRM)の除去
     BSE感染牛の異常プリオンは、現在の知見では、その99%以上が特定の部位(特定危険部位)に集中しているとされているため、食肉処理の段階でその部位を除去、焼却しています。
   (2) BSE検査
     食肉処理の段階でBSE検査を実施し、BSE感染牛を排除しています。
   (3) BSE発生国から輸入を原則禁止
     BSE発生国からの牛肉・内臓などの輸入を原則禁止しています。

  食品安全委員会の評価結果を受け、日本向け輸出プログラムの要件を満たした牛肉・内臓のみが輸入されることとなりました。

 

<参考>厚生労働省ホームページ:BSEスクリーニング検査結果

http://www.mhlw.go.jp/houdou/0110/h1018-6.html 

 

<参考>厚生労働省ホームページ:BSE確定診断結果 

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/bse/02-2.html

 

  日本向け輸出プログラム

  日本向け輸出プログラムとは、日本への輸出用に行う特別の管理措置のことです。この要件を満たすと両国政府が認めた牛肉・内臓だけが日本へ輸出されます。

 

  日本向け輸出プログラムの要件(2013年2月1日現在)
   ・特定危険部位(SRM)を全ての牛から除去すること
   ・輸出する牛肉・内臓は30月齢未満と証明される牛のものであること
   ・日本向け牛肉・内臓は処理から出荷まで他の牛肉・内臓と区別できること

 

<参考>厚生労働省ホームページ

輸入牛肉対策について

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042844.html

 

輸入条件不適合事案(平成25年2月1日以降)

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000043124.html


  (4) BSEの発生防止
   肉骨粉の焼却など飼料を規制し、BSEの発生を防止しています。

  特定危険部位

  異常プリオンが蓄積する牛の頭部(舌及びほほ肉を除く)、せき髄、回腸遠位部、脊柱をいい、食品として利用することが法律で禁止されており、除去、焼却されています。

 

と畜場でのBSE検査と特定危険部位(SRM)の除去について
  徳島県内のと畜場でのBSE検査は徳島県食肉衛生検査所で実施され、特定危険部位の除去についても、食肉衛生検査所の職員(獣医師)により、その除去の確認が行われています。

 

BSE感染牛の異常プリオンの体内分布について
  欧州委員会科学運営委員会(1999年12月)によるBS Eに感染した牛の異常

  プリオンの体内分布割合は、

  (1) 脳(三叉神経節を含む) 66.7%

  (2) せき髄          25.6%

  (3) 背根神経節          3.8%  

  (4) 回腸遠位部、回腸       3.3%

  (5) 眼球            0.04%

   などです。
   異常プリオンが含まれるこれらの器官は特定危険部位(SRM)とされ、と畜場などにおける食肉の処理工程で除去され、焼却されます。

 

 

BSE検査対象月齢について

  BSE検査対象月齢は、48ヶ月齢以上(2015年6月現在)となっています。
  これまでの経緯は次のとおりです。

  2001年  9月 国内で初めて牛海綿状脳症(BSE)が確認される
    同年 10月 と畜場で処理される全ての牛を対象としてBSE検査を実施
  2005年 5月 食品安全委員会の答申に基づく関係法令等の一部改正により、検査対象月齢が21か月齢以上とされたが、引き続き全ての牛を対象に検査を実施

  2013年  4月 食品安全委員会の答申に基づく関係法令等の一部改正により、検査対象月齢が30か月齢以上に変更されたが、引き続き全ての牛を対象に検査を実施
             7月 食品安全委員会の答申に基づく関係法令等の一部改正により、検査対象月齢を48か月齢以上に変更されたことにともない、全ての自治体が検査対象月齢を48か月齢以上に変更

 

   なお、これまで本県でBSE感染牛は発見されていません。
   また、次の理由により、日本は、2013年5月に国際機関(OIE:国際獣疫事務所)から「無視できるBSEリスクの国である」と認定されました。
   ・ 過去11年以内に自国内で生まれた牛でBSEの発生がないこと(2003年以降に日本で出生した牛からの発生はない)

  ・ 有効な飼料規制が8年以上実施されていること(BSEの原因とされている肉骨粉は、2001年10月以降焼却され、市場流通していない)

 
   ※BSEについての詳しい情報は、次のホームページをご覧ください。

 

厚生労働省関係ホームページ
牛海綿状脳症(BSE)等に関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html

 

米国におけるBSE発生への対応について(Q&A)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/12/h1226-3.html

 

農林水産省関係ホームページ
牛海綿状脳症(BSE)関係

http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/bse/
 

内閣府食品安全委員会ホームページ

BSEに関する情報

https://www.fsc.go.jp/sonota/bse1601.html

 

牛海綿状脳症(BSE)と変異型クロイツフェルト・ヤコブ病

https://www.fsc.go.jp/sonota/faq_bse-tori.html

 

リスク評価について(プリオン)

http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/list?itemCategory=008

お問い合わせ

県民くらし安全局安全衛生課
電話:088-621-2110