平成24年度徳島県総合防災訓練(2012.9.1)
平成24年度徳島県総合防災訓練(2012.9.1)
9月1日(土)の「防災の日」に、主会場である美馬市美馬町字境目「四国三郎の郷」、及び分会場(西部圏域4市町)にて、104機関、約3,000人にご参加いただき「平成24年度徳島県総合防災訓練」を実施いたしました。
1 訓練の目的
「防災関係機関の協力体制の確立、強化」、「県民の防災意識の高揚」及び「地域防災力の向上」を図ることを目的とする。
【コンセプト】
西部圏域の中山間地において、大規模な地震により、広範囲かつ多数の孤立地域が発生したことを想定し、ヘリによる被害情報の収集、各種手段による通信の確保、緊急輸送路の応急復旧及び救助活動等を実施し、孤立地域発生時の対処能力の向上を図るとともに、各種防災体験を通じ、自助・共助の充実・強化を図る。
2 主催等
主唱:徳島県防災会議
主催:徳島県、西部圏域各市町(美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町)
3 実施日、会場
平成24年9月1日(土) (防災の日)
【主会場】「四国三郎の郷」 (徳島県美馬市美馬町字境目)
【分会場】県庁、県立総合福祉センター、ホウエツ病院、美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町(全48ヶ所)
4 訓練の想定
・9月1日正午、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード8.6の地震が発生し、西部圏域では美馬市で震度6弱、
三好市、つるぎ町、東みよし町で震度5強を観測、一部 においては震度7を観測した。
・山間部では諸処において土砂崩れが発生、多くの集落が孤立し、負傷者が発生した。
5 特色のある訓練
(1)可搬衛星局をヘリで空輸し、広範囲に孤立した地域の通信を回復する訓練
ア 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験機材である通信衛星「きずな」の可搬局を空輸して、通信を回復する。
イ 孤立地域:美馬市木屋平地区 可搬局の設営:中尾山高原
ウ ヘリコプターにより、JAXA可搬局を空輸する(JAXAとして初めて)
エ 映像伝送システム、TV会議システムをJAXA可搬局に連接する。
(2)交通、通信の途絶した孤立地域における負傷者の発生を確認する訓練
ア 白布等を利用した標示を救援サインとし、ヘリコプターより上空から確認する。
実施場所:15ヶ所
イ レーダーに反応する標示を救援サインとし、衛星から確認する
実施場所:3ヶ所(訓練では、航空機に搭載したレーダーを代用して実施)
(3)緊急輸送路における橋梁崩落を想定し、最新装備による応急架橋を行う訓練
ア 陸上自衛隊第14施設隊(阿南市)の装備する機動支援橋により、架設する。
機動支援橋:陸上自衛隊の最新の応急架橋装備。
全国で装備しているのは2個部隊のみ
最大60mの架橋が可能
イ 訓練に参加する総ての救助機関等が、この橋梁を通って訓練を実施する。
(4)災害ボランティアセンターを設置・運営する訓練
ア 県災害ボランティアセンター(県社会福祉協議会)において、鳥取県社会福祉協議会からの応援隊の受入れ訓練を
実施する。
※徳島県と鳥取県の相互応援協定に基づき、関係機関の相互支援体制を構築する。
イ 主会場において、美馬市社会福祉協議会が現地災害ボランティア設置・運営訓練や災害ボランティア啓発を実施する。
(5)各種の防災体験
ア 第1部において、自主防災会、消防団等の参加により、各種防災体験を実施し、災害時に必要な知識や技術を習得
するとともに、防災意識の普及・高揚を図る。
参加者数:約300人
イ 地震体験、煙体験、応急処置体験、傷病者搬送体験、消火体験、ロープワーク体験、災害ボランティア体験
6 参加機関及び参加人数等
・104機関、約3,000人
陸上自衛隊:第15普通科連隊、第14施設隊、第14飛行隊
海上自衛隊:徳島教育航空群、第24航空隊、第72航空隊徳島航空分遣隊
海上保安庁:徳島海上保安部、関西空港海上保安航空基地
警 察:徳島県警察広域緊急援助隊、警察航空隊、四国管区局徳島県情報通信部
消 防:美馬市消防本部、美馬西部消防組合消防本部、みよし広域連合消防本部
鳥取県:現地派遣連絡調整員、職員災害応援隊、消防防災航空隊、社会福祉協議会
徳島県社会福祉協議会、美馬市社会福祉協議会
災害時協定締結団体
消防団、自主防災組織、学校、病院等
・訓練参加車両等 車両 約50台(主会場)
航空機8機(陸自第14飛行隊×2機、
海自第24航空隊、海自第72航空隊徳島航空分遣隊、鳥取県消防防災航空隊、
徳島県消防防災航空隊、徳島県警察航空隊、海上保安庁×各1機)