平成21年度徳島県総合防災訓練(2009.9.1)
9月1日(火)の「防災の日」に、124機関、約4千人にご参加いただき、「平成21年度徳島県総合防災訓練」を実施いたしました。
今年度は、美馬市にある「四国三郎の郷(吉野川河畔ふれあい広場)」を主会場に、西部圏域の各市町など9箇所を分会場として、『中山間地域における孤立化対策』をコンセプトとして実施しました。
1 主催等
主唱:徳島県防災会議
主催:徳島県、西部圏域各市町(美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町)
2 訓練会場
【主会場】四国三郎の郷(吉野川河畔ふれあい広場)
【分会場】徳島県庁、県立防災センター、美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町 (全9箇所)
3 訓練想定
9月1日午前9時、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード8.6の地震が発生し、美馬市で震度6弱、三好市、つるぎ町、東みよし町では震度5強を観測した。台風の影響により前日からの降雨と重なり、山間部では大規模な土砂崩れが各地で発生し、西部圏域では多くの集落が孤立した。
4 特色のある訓練
(1)交通、通信の途絶した孤立地域に対する様々な救助活動等として
ア 衛星携帯電話、アマチュア無線等により通信訓練の実施。
イ 白布(シーツ)等を利用した、ヘリコプターへの情報伝達訓練の実施。
ウ 広域応援部隊の活動拠点、災害拠点病院のヘリポート、物資集積拠点といった「四国三郎の郷」が持つ防災上の本来の役割を生かした訓練の実施。
エ ヘリコプターが着陸できない狭隘な孤立地域を想定した、ヘリによる物資のパラシュート投下訓練の実施。
(2)孤立した被災地の映像情報を通信衛星等により、現地災害対策本部へ伝送するとともに、孤立した被災地の映像に位置情報等を付加し、インターネットを利用して県災害対策本部(県庁)等に伝送する訓練の実施。
(3)3部構成とした訓練の第1部では、地震発生直後を想定して、地域住民や児童・生徒の参加による地震体験、応急処置体験、煙体験、応急担架作成と傷病者搬送体験、ロープワーク体験、防災ダンス等を実施。
四国大学児童学科学生による「防災ダンス」 | 四国大学児童学科学生による「防災ダンス」 国土交通省による「ロープワーク」 | ||
日赤徳島県支部による「応急処置体験」 | 日赤徳島県支部による「応急処置体験」 美馬西部消防組合による「煙体験」 | ||
上空からの情報収集を終え主会場に着陸する陸自ヘリ「UH-1」 | 上空からの情報収集を終え主会場に着陸する陸自ヘリ「UH-1」 四国電力㈱、㈱四電工による道路啓開(倒壊電柱除去) | ||
徳島県建設業協会脇町支部による道路啓開(崩壊土砂除去) | 徳島県広域緊急援助隊による事故車両からの負傷者救助訓練 | ||
美馬市消防本部による負傷者救急搬送訓練 | 徳島県消防防災ヘリ「うずしお」による孤立地域からの救急搬送訓練 | ||
徳島県広域緊急援助隊、JAFによる通行妨害車両排除訓練 | 徳島県広域緊急援助隊、JAFによる通行妨害車両排除訓練 現地災害対策本部会議 | ||
美馬西部消防本部・海上自衛隊第72航空隊徳島航空分遣隊ヘリの連携による孤立地域建物からの救助・救急搬送 | 鳥取県消防防災ヘリ「とっとり」による物資輸送 | ||
徳島県職員災害応援隊及び鳥取県職員災害応援隊による被災建物へのシート張り | 徳島県職員災害応援隊及び鳥取県職員災害応援隊による被災建物へのシート張り 新鮮なっ!とくしま号による食糧供給 | ||
閉会式 | 閉会式での知事あいさつ |